近年、再生可能エネルギーとしての太陽光発電が注目されていますが、ソーラーパネルは災害時に予期せぬ危険性を秘めています。経済産業省の報告によると、太陽光発電設備は自然災害により損傷を受けやすく、その結果、感電や火災などのリスクが高まることが指摘されています。
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ZEH住宅など、省エネがもてはやされているが・・・
ZEH住宅など、省エネがもてはやされていますが、実際に災害が起きた時、本当に屋根に設置した太陽光発電設備などは役に立つのでしょうか。災害対策としても太陽光発電が重要という論調が日本では強く、東京都ではこれから新築する家には太陽光発電設備が必須という条例を設けるなど当たり前のように太陽光発電設備が一般の住宅に広まっています。
本当に太陽光パネルを屋根に載せていることは安全で安心なのか
東日本大震災や2024年に起きた能登半島地震などで津波や水害により住宅が被災してしまった場合、太陽光発電の設備はむしろ危険な存在になる可能性もあります。
実際に経済産業省をからも、水没した太陽光パネルやや発電設備に対して危険性があることを周知する文章がひっそりと公表されています。このブログでは住宅に関する内容を取り上げていますが、農地だった標高の低い場所にソーラーパネルを設置してる場合も同様に水没するということを念頭に置かなければならないと強く感じます。特に大規模な発電設備を低地に設置している場合には、設置者はほとんどメンテナンスもせず危機意識・危機管理もない状態だと思うので、余計に危ないのではないでしょうか?
ソーラーパネルの基本構造と災害時のリスク
ソーラーパネルは、太陽の光を直接電気エネルギーに変換する装置です。これらのパネルは、通常、屋根や地面に設置され、日光を効率的に捉えるために広い面積を必要とします。しかし、この広い面積が災害時のリスクを高める要因となり得ます。特に、洪水や台風の際には、ソーラーパネルが水没したり、強風によって損傷を受けたりする可能性があります。
破損・水没した太陽光発電システムからの感電の危険性
災害時、特に洪水によってソーラーパネルが水没すると、感電のリスクが顕著になります。ソーラーパネルは、光が当たる限り電気を生成し続けるため、水との接触が直接的な感電事故を引き起こす可能性があります。経済産業省の安全対策ガイドラインによると、洪水時には太陽光発電設備の運用を停止し、安全確保を優先することが推奨されています。
化学物質の漏出と環境への影響
ソーラーパネルは、シリコンやカドミウムなどの化学物質を含むことがあります。これらの物質は、パネルが破損すると環境に漏れ出す可能性があり、土壌や水源の汚染を引き起こすことがあります。経済産業省は、太陽光発電設備の設置とメンテナンスにおいて、これらのリスクを最小限に抑えるためのガイドラインを提供しています。
火災のリスクとその予防
太陽光発電設備は、電気的ショートや過熱によって火災を引き起こす可能性があります。災害時には、このリスクが特に高まります。経済産業省の報告によると、適切な設置と定期的なメンテナンスが火災リスクを軽減する鍵となります。また、災害発生時には迅速に太陽光発電システムを遮断し、火災の拡大を防ぐことが重要です。
まとめ:太陽光発電や蓄電池の安全対策の重要性
太陽光発電は、持続可能なエネルギー源として重要な役割を果たしますが、災害時の危険性に対しては十分な認識と対策が必要です。経済産業省のガイドラインに従い、適切な設置、定期的な点検、災害発生時の迅速な対応が求められます。これにより、太陽光発電の利点を享受しつつ、その潜在的なリスクを最小限に抑えることができます。
太陽光発電は再生可能エネルギーとして注目をされていますが、実際に水害にあってしまった場合には再生不可能な危険なゴミになってしまうのではないかということが考えられるので現時点では本当に太陽光パネルを推進することが正解なのかよく議論する必要があると考えます。