建売と注文住宅の違い 家へのこだわりがないなら建売の方がメリット多い

自分の家を持つという時には選択肢としては建売を購入するという方法と、土地を購入して注文住宅を建てるという方法があります。この他にも中古住宅を購入することやマンションを購入するなどもありますがこれらは一旦除外して話していきたいと思います。

自分で仕様を決めるか、プロが無難な仕様を決めているか

まず建売住宅についてはその住宅メーカーの設計士や企画係などがみんなに気に入られそうな設計をして仕様を整え作られたもので「こんな風に作ったので買ってください」というスタイルです。

一方で、注文住宅の場合は設計士の方や現場監督と相談をしながら自分で好きな仕様を自由に取り入れていけるというシステムです。住宅会社の標準仕様はありますが、施主が希望をすれば材料も工法も自由に選ぶことができます。

建売を買った方が良い人

注文住宅を建設する場合には本当にたくさんのことを細かく全て自分達の力で決めていかなくてはなりません。設計士さんや営業さんが、施主の希望をヒアリングして設計の原案を作ってくれますが、その状態から本当にその仕様や設計が自分の暮らす家の作りとして悩みに悩みます。

本当にこの間取りで自分の家にとって適切なのか

本当にこのような設備が必要なのか

ネットで記事を見ていると仕様を変更した方が良いと載っているが本当に作業した方が良いのか

YouTuber の人がおすすめしてる設備を採用した方が良いのか

情報が溢れている現代で、自分の暮らす家にとって本当に良いものは何か、しかもそれを予算内でちゃんと納める時にはどれが優先度が高く、どれは削ることは出来るのかということを考え抜かなければ注文住宅の決定ができないのです。

建売の場合にはこのようなことはありません。何も考えずに出来上がったものを購入するというだけです。建売でも運が良いと建設前の場合には壁紙ぐらいは選ばせてもらえる場合があるようです。

家の細かいところにこだわりがない人や、時間がない人は建売を買った方が間違いなく良いです。また建売の間取りや仕様については一般の人がみんな無難に使える形式になっているので、再販売する時にも買い手がつきやすいのではないかと思います。建売の住宅でもデザインや仕様に満足がいき、土地についても良い場所であれば全然建売でもオッケーだと思います。

注文住宅を建てた方が良い人

注文住宅を建てた方が良い人は、自分の理想とする家がイメージできているという人ですね。また憧れるデザインの家があるというだけでなく、家の性能のことを考えるのが好きだったり、自分好みに決めていきたいと言う気持ちが強い人は注文住宅を選ぶべきです。

注文住宅であれば間取りもキッチンもお風呂も給湯器も壁や屋根も床もコンセントに位置もあらゆるものが自由に決められます。こういうことが楽しめる人にとっては、注文住宅は一生で一番大きな買い物であるのに加え、注文住宅を考えている時間は人生で1番楽しい時間となると思います。

私の場合には、色々考えるのはとても楽しかったです。もっと時間があれば、もっとお金があればきっと本当に楽しいものであったのではないかと思います。子育てや仕事などと同時に家の事をすみずみまで考えるというのは結構根気のいるもので、特に間取りが決まってから細かな仕様を決めていく段階では、毎週のようにハウスメーカー打ち合わせに伺い、休みなくずっと考えて決断をし続けるような日々で疲れきってしまうときも多々あります。

注文住宅を建てると社会勉強・人生の勉強・家庭を考えるきっかけになる

注文住宅を建てて一番のメリットに感じたのは、家ひとつ建てるのに色々な専門家の人が関わってくれて、壁一枚考えるにしてもいろんな意味があると言う気づきができたことです。設計士の人が壁一枚考えるだけでも、その壁には建物の躯体としての支えの意味があり、断熱の効果があり、適切な位置にコンセントを付ける、外側にはどんな外壁を貼るのか、空気の流れが予定外なことや結露の心配はないのか、本当に沢山の支店と点検項目があり、設計という仕事の奥深さを体感することができました。

またこのように考える中で、冷えというのは人生の大半を過ごす場所になるので、どんな家を作るかにより人生の質も変わってくるということで、自分はどんな風に今後過ごしていきたいのかについても考えを巡らせるきっかけになりました。

合わせて家族がみんな居心地よく生活できるためにはどのようにしたらよいのか、程よい距離感で程よくプライバシーも保てるような空間というのはどのようなものなのかなどめちゃめちゃ考えに考えました。

このように人生について自分の人生も、家族の人生も、設計の人がどんなイメージを持って設計してくれているのか、これからのくらしということについて捉え方の視野が広がったように思います。

注文住宅を考えると世の中の良いものと悪いもの、物の価値を見極める力がつきそう

私は住宅を探す時に建売も土地も注文住宅もマンションも全部候補として挙げた上で探していました。

建売はマンションというのは不動産屋さんが「ここが売りですよ」「ここが便利なところですよ」というように、自分たちがアピールしたいところをアピールしてきてその部分が良いから買おうというような誘導されて良さそうに思ってしまうというものです。この場合には自分の判断材料は相手に提示された部分になってしまい、不動産屋さんが言ったことが仮に本当は価値がなく安物だけどセールストークでうまく乗せられちゃってるかもしんないという状態でも気づけません。他の選択肢を知らないからです。

注文住宅の場合には一つ一つの仕様に細かく考えが及ぶので、この仕様を採用すればこんな効果がある値段はこれぐらいというのを一つ一つ把握することができ、あっちの建売でついてる設備はこのレベルのクラスだな、建売のチラシではアルミ樹脂複合サッシの窓を断熱性が高いのは窓だといって高性能なように書き連ねていることがありますが、実際はそんなことなく一昔前の仕様だよということなども分かってきます。建売を見ているだけだったら窓にオール樹脂サッシがあるなんてこと知りもしないです。

このようにして一つ一つの使用や設計について詳しく考えるクセがつくようになり、注文住宅は今までよりも物を見る時の解像度を高めてくれるような気がします。

まとめ

最後にまとめると、建売を買った方がいい人はあまりこだわりがなく細かいことを考えるのが嫌な人、注文住宅を建てる人は細かいことを考えていくことが好きで時間的にもゆとりがある人ということになるのではないかと思います。建売は性能が悪いと言われることもありますがそれも注文住宅を建てると言うことで自分で色々な材料や工法があることを知ったからこそわかることです。実際には性能を高く保とうとしている建売も中には増えていて、建売がかなずしも劣悪な建設物であるというわけではなくなってきているように思います。

注文住宅を建てる場合でも住宅会社の標準仕様によっては建売とほぼ同じというケースもあります。オプションで自分好みの設備をつけたりすると費用が跳ね上がってしまったりすることもあるので、難しいですね。

建売を探している人でも建売だけに絞って検索していると引っかからない土地の情報などもあるので、この記事で紹介したように細かいことが嫌ではない人にとっては土地と注文住宅と言う家の建て方もオススメです。

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