コロニアル屋根よりガルバニウム鋼板屋根 太陽光発電も視野に

注文住宅を建てようと工務店やハウスメーカーを回りだすと、それぞれの会社の標準仕様の屋根が何であるかということが気になりだします。多くの工務店やハウスメーカーでは、スレート屋根であるコロニアルグラッサやコロニアルクアッド、ガルバニウム鋼板の屋根が標準仕様となっていることが多いです。

標準仕様でガルバニウム鋼板を選べるなら選ぶべし

結論から言うと、大きな追加費用なくガルバリウム鋼板を選ぶことができるならばコロニアルではなくガルバニウム鋼板を選ぶべきです。性能が高いスレート屋根を使ったとしてもどうしても10年や20年で塗装や補修が必要になります。屋根だけで考えれば塗装や補修をすれば良いということになるのですが、これから10年20年経つと、おそらくどんな家にも太陽光発電が設置されるという時代になっているのではないかと思います。東京都が太陽光発電の設置を義務化することから始まり、義務化をするということはセットで補助金が設定される可能性も高いですし、電気代も高くなってきていますので、太陽光を載せたくなるはずです。

コロニアル屋根でも太陽光発電は設置できるが、屋根のメンテナンスが問題

コロニアル屋根を使った場合、定期的なメンテナンスが必要になるということをお伝えしましたが、このメンテナンスは太陽光発電を設置した場合に問題になります。太陽光発電の設備を設置する場合には、コロニアルなどのスレート屋根の上に固定する工事が行われます。太陽光発電の設備の耐用年数は20年~30年などと言われていますが、太陽光発電の周りのスレート屋根が劣化して補修をしなければならない時が来ます。

このとき、太陽光発電の設備がついたままスレート屋根の部材だけ補修するということは難しく、一度太陽光発電のソーラーパネルなどを外す工事を行い、屋根材の補修や塗装を行って、また太陽光発電の設備を元に戻すということになる可能性が高いです。ただでさえ屋根の補修や塗装は費用が掛かりますが、太陽光発電設備を外したりつけたりする工事も加わるので大変ですよね。

ガルバニウム鋼板の屋根ならば、耐用年数が長く補修の頻度が少ない

一方でガルバニウム鋼板の屋根であれば定期的に補修をしたり塗装するという必要は一般的にはありません。ガルバニウム鋼板の屋根であればメンテナンスは全く不要というわけではないですが、スレート屋根に比べれば大掛かりなメンテナンスをする必要が出る可能性は低いです。太陽光発電との相性も良いと言われています。

ガルバニウム鋼板の屋根にした場合のデメリットとして、鉄板なので雨が降ると雨の音が響くなどと言う問題があげられることがありますが、近年は高断熱・高気密の家が増えてきていますので、設計士さんなどとの相談になるかと思いますが、屋根部分の断熱材を厚くしてもらうなどの対応をすればある程度音を遮ることができるかと思います。

将来的に太陽光発電の設備が超軽量化して容易に設置できるようになる可能性も

太陽光発電の設備は今でこそ大きな面で重たいソーラーパネルを乗せるというのが主流になっていますが、これでも10年間ぐらいで凄まじい軽量化・発電効率の進化を遂げていると言われています。これからまだまだ技術は進歩しますし、各メーカーが競争をしあい性能も向上してさらなる軽量化・発電効率の進化をすることも十分に想定されるので、コロニアルなどのスレート屋根に簡単に設置して、太陽光発電が設置されている屋根のメンテナンスも負担が少なくできるという可能性も大いにあります。まだまだ住宅の多くはコロニアル(カラーベスト)などのスレート屋根のシェアが圧倒的に多いので、太陽光発電メーカーとしてもこれらの家に販路を見出したいはずです。

スレート屋根の場合には、ソーラーパネルの重さに耐えられない設計の場合も

これも注意点ですが、屋根材を軽いスレート屋根にしている場合、その前提で屋根の上にソーラーパネルが載るという想定をしていないと建築基準法にかかる設計上も耐震面などで太陽光発電設備の設置が困難・危険な場合も出てくるかと思います。

このようなことから、屋根材を選ぶ場合にはガルバニウム鋼板を選択しておくことが費用は押さえて無難な選択になるのではないかと思います。少し予算が許せば、瓦の重厚感はそのままに、重量を約1/2にしたルーガなどの屋根材もよさそうに思います。

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