銀行ごとの団体信用生命保険の引受保険会社の組み合わせを表で紹介します。住宅ローンを組む際には、団体信用生命保険に加入することが条件になりますが、実は団体信用生命保険と一口に言われてもバックについている引受保険会社は各銀行で違っています。団体信用生命保険の加入条件・審査は引受保険会社ごとに違うので、例えばA銀行で一般団信に落ちてワイド団信になるとしても、B銀行では通常の一般団信で金利上乗せなく通ることもあります。
目次
銀行ごとの団体信用生命保険の引受保険会社
近年、住宅ローンは低金利となっており、さらに団体信用生命保険にがん団信や疾病保障なども付けるという付加価値競争が行われていて、住宅ローンを組む人たちにとっては選択肢が増えています。しかし、持病があったり、融資可能額ギリギリの金額を組もうと検討していたりする場合には、審査が厳しくなります。例えば、精神疾患がある場合や、健康診断で引っかかってしまった場合などは団体信用生命保険の審査申し込みで告知しなければなりませんが、この告知事項も団体信用生命保険の引受保険会社ごとに違っているので、つまり銀行ごとに審査する項目や審査基準が異なるということです。代表的な銀行と、銀行ごとの団体信用生命保険の引受保険会社については以下のようになっていました。
銀行名 | 一般団信 | ワイド団信 |
---|---|---|
auじぶん銀行 | クレディ・アグリコル生命 →2023年7月1日からライフネット生命 |
クレディ・アグリコル生命 |
りそな銀行 埼玉りそな銀行 | 第一生命 | クレディ・アグリコル生命 |
みずほ銀行 | 第一生命 | 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 |
三井住友銀行 | 住友生命 | カーディフ生命 |
三菱UFJ銀行 | 日本生命 明治安田生命 | クレディ・アグリコル生命 |
三井住友信託銀行 | 住友生命 | – |
中央労働金庫 | 明治安田生命 | – |
イオン銀行 | 日本生命 | クレディ・アグリコル生命 |
住信SBIネット銀行 | カーディフ生命 | – |
楽天銀行 | 住友生命 楽天生命 | – |
ソニー銀行 | クレディ・アグリコル生命 | クレディ・アグリコル生命 |
つまり、一般団信でA銀行で落ちてしまった場合でも、引受保険会社が違うB銀行では審査基準が異なるので一般団信で通る可能性もあるということです。
これは非常に重要なことです。
実際私もある銀行では一般団信に受からず、ある銀行では一般団信で通りました。上記の表のように団信の引受保険が視野が違うところなら一般団信でいける可能性もあるということです。
不動産屋さん主体で団信審査を進めず、自分でも動くこと!
住宅ローン審査や手続きに関してすべてハウスメーカーや不動産屋さんの言いなりで進めると、相手は商売でとにかくローンを組んで買ってもらえればよいと考えるので一般団信だろうがワイド団信だろうが組めれば何でもよいわけです。当然、「ワイド団信なら安心して組めますよ!」という話になります。不動産屋さんからしたら、それでOKなのです。ローン組んで買ってもらえますから。
しかし、これは大きな買い物で、ワイド団信になるだけで住宅ローン金利は大きく上がってしまうのです。
ワイド団信は保障の内容は変わらず、ただ金利だけ上がるんですよ?
借入額によりますが、一般団信の場合と比べると、ワイド団信になると支払いも1万円くらい増えることでしょう。
銀行によって保証会社も違うので、借入上限などの審査条件も違う
ここまでは団体信用生命保険について、各銀行・引受保険会社によって審査内容も条件も違いがあるということを紹介してきました。
同じように、住宅ローンの上限金額や条件を審査し、担保等の抵当権者になる保証会社についても各銀行で違っています。ということなので、1つの銀行で審査するだけだと、不利な金利や条件になる可能性があります。今は各銀行が競争している状態ですし、金利以外の団信の条件やがんや三大疾病での補償などにも力を入れています。
後々公開しないためにも、複数の銀行の住宅ローンを審査だけでも受けた方が間違いなく良いです。特にこの記事でも紹介したように、団信に関しては一般団信で通るか、ワイド団信になるかで金利が異なりますので、「この銀行は金利が安い!」と思っても、ワイド団信だったら金利が高くなってしまったり、逆に「この銀行はちょっと金利が高め」だと思っても一般団信で審査が通れば結果的にお得な金利で契約できるということになります。
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