心療内科・精神科受診の告知、住宅ローンの団信は通らない?
住宅ローンを借りる時に団体信用生命保険に入りますが、心療内科への通院歴やパニック障害などの精神疾患の既往があると一般的には団体信用生命保険に通らないと言われています。結論から申し上げると私の場合はパニック障害の病歴を素直に告知書に書きましたが通常の団体信用生命保険で通りました。あくまで事例として捉えていただきたいのですが、ネット上にはパニック障害や適応障害などがあると通常団信はダメで、ワイド団信でも無理かもというような記事や書き込みばかりなので、最初からあきらめないでというメッセージを込めて書きます。(団信の審査には色々な要素が含まれていると思いますので、全てのケースで同じような結果をもたらすとは限りませんのでご了承ください)

住宅を買うには住宅ローンを組むことがほぼ必須の時代

私の場合には自己資金も少しありましたが、土地や住宅を買うとなるとやはり住宅ローンで資金を調達しないとなりませんでした。消費者金融なのに借金をしたこともありませんし、普通のサラリーマンとして普通に働いていて勤続年数もそこそこあるのですが、住宅ローンを借りる上でかなり重要な団体信用生命保険、通称、団信(だんしん)がマイホームを手に入れられるかを大きく左右するような事態になるとは最初は全く考えていませんでした。

1年前にメンタルクリニックを受診したことが団信の告知事項に

サラリーマンとして何とか頑張って働いてきていましたが、一時期仕事のストレスが大きく溜まってしまった時に体調を崩してしまい、心療内科を受診して薬を処方してもらったことがありました。なんかわからないけど息苦しくて死ぬのではないかという不安に襲われるというものと、寝つきが悪いという症状でした。薬を出してもらってから何回か通院をしましたが休職することなどはなく日常生活を送ることができていました。おそらくこのようなことはどんな人にでも起こることではないかと思います。

当時の診断名は「パニック障害」

今は芸能人の人などもカミングアウトするようになったため名前は知っていましたがパニック障害という診断名がつきました。ただ診断はつけてもらいましたが薬を処方してもらってからはほとんど発作のようなことは起きることはなく安心して生活ができていました。

住宅ローンの審査、団信の告知事項への記載が必要に

メンタルクリニックに通うとみんな何かしらの診断や状態を医師から説明されると思います。そして大抵の場合は薬が処方されてそれを飲んで経過を確認してというようなことになると思います。僕の場合もこのような状態だったので、住宅ローンの審査を受ける時の団信の告知の書類に3年以内に医師から診断された内容として書かなくてはならない義務が生じてしまいました。

精神疾患があったらワイド団信しか選べないというわけではない

不動産屋さんからは「精神的な疾患の場合にはほぼ普通の団体信用生命保険は無理でしょう」と言われ「ワイド団信」での申し込みを進められました。きっと同じように審査を受ける前から不動産屋さんにメンタルの病気があると団体信用生命保険に加入することができないという風に決めつけられてしまうというケースはあるんじゃないかと思います。 私の場合にはこのような病気の方自体は結構多く、死や休職などのリスクが特段高いわけではないので、引き受ける保険会社さんによっては普通の団信でも通るのではないかと不動産屋さんの勧めを断って進めてもらいました。 中には、精神疾患を告知事項に書くと団信通らなくなってしまうので、告知しないこともテクニックですなどという無責任な不動産屋さんもいました。これは論外です。 不動産屋さんたちが「まず団信は通らないでしょう」と口をそろえて脅しますし、ネットで調べてもパニック障害含めて精神疾患の診断があるだけで絶対に団信は通らないという書き込みが圧倒的に多く、不安に襲われました。  

でもよく考えてください。

  別に普通の団信が通らなかったら別の方法やワイド団信を考えればいいわけです。判断するのは保険会社の審査をする人たちですので、不動産屋さんやネット上で団信通らないという主張をしているからと言って気にせずにチャレンジしても何も損はありません。 パニック障害、適応障害、抑うつ状態、摂食障害、睡眠障害、PTSDなど、誰でもかかってしまう可能性があります。

パニック障害の診断があっても普通の団信で通った

団信の告知事項には嘘を書いたり、告知事項なしと書くこともできますが、結局うそを書いてばれたら万が一の時の保証も受けられないので元も子もないことです。 私の場合には、ワイド団信ではない普通の団信でパニック障害の診断があったことも偽りなく書きました。イオン銀行ではワイド男子でないとダメという結果でしたが、総合的に勘案されて判断されるので私のケースはですが、一行はワイド団信でなく普通の団信で通りました。不動産屋さんの話やネット上の書き込みではこのようなケースがほとんどないようなので、一応ケースとして通ったケースもあったということで一筋の光になれればと思い書きました。普通の団信とワイド団信では金利が結構違いますからね。。。

不動産屋さんや住宅ローンの銀行の人も仕事ですから、信じすぎない

マイホームの購入は購入者にとっては人生で一度の大イベント、人生最大の買い物になります。しかし、住宅を売りたい不動産屋さんからしたら、購入者がどんな金利でローンを借りようが、保険に入ろうが知ったこっちゃないです。とにかくローン組んで家や土地を買って代金払ってくれればそれだけでOKな人たちです。ワイド団信だろうが高金利だろうが売ったもん勝ちですから、住宅ローンに強いとか言っている不動産屋さんも基本的に信じ過ぎちゃダメです。 結局は、生命保険会社の審査基準は非公開ですので、この人たちが審査してどうだったのかが審査結果であり、答えです。 なので、同じように健康面や精神面の病気などで心配な人でも、望みがあるならば普通の団体信用生命保険の審査を受けてみることはよいのではないかと思います。 (すべての人が団信の審査に通るという結果になるというわけではないのでご了承ください。ただ、引き受け保険会社によって審査基準は違うので)

住宅ローンは後悔無いよう、自分で好条件をつかみ取りましょう。

住宅ローンは不動産屋さん任せだと不利な条件になる可能性も高いです。不動産屋さんやハウスメーカーは、お客さんの金利が何%だろうが、買ってもらう契約さえ取れればそれでよいからです。住宅ローンは最初が肝心で、その条件で長い付き合いになります。金利や団体信用生命保険の種類や特約、その他も比較しないと後悔しますよ。モゲチェックモゲチェックのモゲレコなら、無料で住宅ローンの種類を調べて比較・提案してもらえます。「住宅ローン選びに正解を。モゲチェック」を確認してみることをおすすめします。

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